THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2023年5月の備忘録

早いもので、もう6月。
あっという間だわ。
皆様いかがお過ごしでしょうか。


では、2023年5月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。
相変わらずの周回遅れです。




1.新しい学校のリーダーズ:「一時帰国」2023.4 release


知らぬ間に人気者になり、お茶の間を席巻していた「新しい学校のリーダーズ」の約1年5か月ぶりのアルバム。
リーダーズH ZETT Mがプロデュースを手掛けていた頃から「昭和の匂いがする(あえて香りとは言わん)オルタナディヴ歌謡」のスタイルを守り続けていて凄く好感が持てる。継続は力なり。やっと世間が彼女らに追いついたね。おめでとう!


ATARASHII GAKKO! - オトナブルー (Official Music Video)


ATARASHII GAKKO! - Suki Lie (Choreography Video Suki ver.)





2.The Orb:「Prism」2023.4 release


アレックス・パターソン率いるThe Orbの最新アルバム。
お馴染みアンビエントなテクノ、ハウス、ダブさらにレゲエまで。The Orbによる美しい音像。浸れる音。


The Orb - H.O.M.E (high orbs mini earths)





3.眉村ちあき:「SAI」2023.2 release


日本の至宝・鬼才・眉村ちあきのニューアルバム。
音楽論とかセオリーとかこの人の前では無意味。凄い作品集です。


眉村ちあき 新曲「肉喰え」MV(5/7発売 NewAlbum「SAI」収録)


十二支のアマゾン





4.パソコン音楽クラブ:「FINE LIN」2023.5 release


パソコン音楽クラブの4枚目のアルバム。テーマは「宇宙人のいる生活」との事?
パソコン音楽クラブやLucky KilimanjaroとかHave a Nice Day!を聴いていると、30年以上前に置いてきた色んな想いがふっと蘇ってきて、様々な感情が湧き上がってくる。愛おしい。


パソコン音楽クラブ − Day After Day feat. Mei Takahashi(LAUSBUB)





5.Otis McDonald:「SUNLIGHT(EP)」2023.5 release


生き急いでいるんじゃないかって思うくらいリリースが早いOtis McDonaldの新作EP。
相変わらずのチルなグルーヴでまったり。


Otis McDonald «» SUNLIGHT





6.Yakul :「Outlines(EP)」2023.5 release


Yakulの新作EPが来ました。あ、「やクール」でしたね。
今作もオルタナティヴ・ネオ・ソウルな趣が好いです。


Take Flight (Official Music Video)





7.藤原さくら :「AIRPORT」2023.5 release


藤原さくらの4枚目のアルバムです。
私、この人の声や歌い方がホント好き。昭和な感じがするんですよね。そう、フォークソング全盛期の昭和40~50年代なテイスト。


藤原さくら – わたしのLife(Music Video)





8.iri:「PRIVATE」2023.5 release


お馴染みのYaffleや鬼才ケンモチヒデフミなど、多彩なゲストを迎えたiriの1年3ヶ月ぶりとなる6枚目のアルバム。
軽快なグルーヴと染入る歌声。クールでポップで時にメランコリック。好きです。


iri - Season (Music Video)




9.宮野弦士:「Behind The Nightscape」2023.5 release


フィロのス親父達の裏アイドル「宮野弦士」の個人名義の2枚目のEP。この人、本当は50代なんじゃないかって(笑)思うくらい、70年代~80年代のファンク、ソウル、AORや90年代以降のアシッドジャズ、ネオソウルを完全吸収し、ナイル・ロジャースを憑依させながら吐き出す驚異の20代「宮野弦士」。作家としてプロデューサーとしてもっと注目を集めてほしいな。ちなみに、2019年のフィロソフィーのダンス「Bandwagon Vol,1 渋谷CLUB QUATTRO」の現場で、私が一番叫んだ名前が「宮野~!」でした。
この人は、ポップとシックを絶妙な塩梅でまとめ上げてAORに落とし込む『センスの塊』だと常々思っているのですが、フィロのスがメジャーデビューと共に置いてきたものって、正にソコだったんだなって改めて感じました。


宮野弦士 - Starry Rain (feat.HALLCA) [Official Audio]


アトモスフィアに命題を (feat. 綾瀬志希)





10.フィロソフィーのダンス:「シュークリーム・ファンク」2023.5 release


メジャー6作品目のシングルをリリース。
表題曲はTVアニメ「マッシュル-MASHLE-」のエンディングテーマ。完全タイアップで破格の扱いです。結構ソリッドでガチャガチャしてますが、ゴスペル味も感じさせるオールドスタイルなソウル。「ソウルフルとスイートネスのぶつかり稽古」な印象。

新曲「It’s show time」はバスケットボール女子日本リーグWリーグ”の公式応援ソング第2弾。今までのフィロのス楽曲でありそうで無かったフレンチ・ハウスというかニュー・ディスコ(?)な趣のある四つ打ち。ああ、フィルターを掛けたくなるw

「Brand New Dance」は新体制に合わせて一新された出囃子。ガッツリとテンションを上げるファンク・ロック。

これで新体制の音の方向性が定まったのかな? ソリッドで明るく弾けるファンクね。
やっぱ、メジャーデビュー以降にフィロのスから距離を置く様になった人達って、↑の宮野弦士が持っていた「粋」まさにシックな音、早い話「ナイル・ロジャース味」が無くなった事が理由なんだろうな。またこの辺りの音が帰って来てくれないかな、とは思います。
(あ、でも「It’s show time」はダフトパンク経由でナイル・ロジャース味は有りますね、多少🪩)


フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」MV






ライブ観覧:フィロソフィーのダンス
<Brand New Dance TOUR>ファイナル東京:恵比寿ザ・ガーデンホール 2023.5.14


新体制でのバンドセットライブを観に行って来ました。
奥津さんが「世界一バンドセットが似合うアイドル」と自負するだけあって、バックバンドの音のダイナミズムに負けないパフォーマンスでした。過去曲も歌割が変更されていて、うまく練られてバランスが良いなと思いました。
やはり、感じたのは、ステージのパフォーマンスとして、日向・奥津の「歌の2枚看板」を前面に打ち出すフォーメーションに舵を切った事。この傾向は十束さんラストツアー「Love 4 You TOUR 2022」で既に現れていたとは思うのですが、新体制に生まれ変わった事により、より明確に打ち出してきたなと。日向・奥津が2トップで前線に張り、佐藤がアンカーの位置で攻守にバランスを取りながら、時にはレジスタとして攻撃を組み立てる。この安定した三角形を基に木葭・香山の若い2人が中盤の位置で攻撃に彩りを添える。そんなフォーメーションが出来上がっていました。
ハル・マリの2人が風神雷神、阿形吽形の如くステージに立ち、時にはそれぞれがソロで見せ場を作り、時にはアレサ・フランクリンダイアナ・ロスが共演しているかの様なボーカルの掛け合いで魅了し、観ていて楽しかったです。あんぬの安定の女神感や、ののとななのそれぞれのソロダンスも見ごたえがありました。

今回のライブツアーはアンコールラスト曲の「シャル・ウィ・スタート」に全てが集約されていましたね。
大きな決断をしたオリジナルメンバー3人の思いと、不安と期待を胸に入って来た新メンバー2人の思いが、それぞれの言葉で語られる構成が良かったですね。特に木葭さんの「私は月になって照らしたい」と言う言葉にグッときました。

さて、フィロのスのバンドは私にとっては演奏家との出逢いの場でもあるのですが、今回は特に宮田'レフティ'リョウ(B)と神田リョウ(Dr)のリョウコンビのリズム隊が気に入りました。

このライブ、盤は出ますか? 出してほしいな。


フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」 2023.05.14@The GARDEN HALL





SE.Brand New Dance
M1.熱風は流転する
M2.アイドル・フィロソフィー
M3.オール・ウィ・ニード・イズ・ラブストーリー
M4.エポケー・チャンス
M5.バイタル・テンプテーション
M6.VIVA運命
M7.ヒューリスティック・シティ
M8.ポジ子とネガ乃
M9.アルゴリズムの海
M10.ロック★with you
M11.シュークリーム・ファンク
M12.Gimme Five!
M13.ライブ・ライフ
En1.シスター
En2.ダンス・ファウンダー
En3.シャル・ウィ・スタート


BAND
宮田'レフティ'リョウ(B)
芳賀義彦(G)
神田リョウ(Dr)
幡宮航太(Piano)
佐久間薫(Key)