THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2023年4月の備忘録

早いもので、もう5月。
新緑の季節ですね。
皆様いかがお過ごしでしょうか。


では、2023年4月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。
相変わらずの周回遅れです。




1.NewJeans:「Zero(Single)」2023.4 release
2.NewJeans:「OMG(Single)」2023.1 release
3.NewJeans:「New Jeans(EP)」2022.8 release


遅ればせながら、NewJeansを聴きました。
K-POPって、ヒップホップやEDMなどの北米メインストリームに寄せている印象があって、それはそれで正解だしビジネスとしても成功をおさめていて流石だなって思うですが、如何せん私自身が北米メインストリームな音楽にあまり興味が無いので、自分にはヒットしなかったんですね。
その一方でNewJeansは、『大きな会場で巨大なVJ映像と派手なレーザー』みたいな北米メインストリーム感があまりしなくって、どちらかと言うと『テックハウスやディープハウスとかが掛かる様な小箱で、ミラーボールと落ち着いた照明』のイメージなんですよね。サブストリームなダンスミュージックと言うか。ん? むしろサブカル味があるのか?
そんな音の質感が懐かしくも新しいと思います。新曲に至ってはドラムンだし。ドラムンだよ?!


NewJeans (뉴진스) 'OMG' Official MV








4.VINI:「nudis(Single)」2023.3 release
5.VINI:「late nite(Single)」2023.2 release
6.VINI:「my mom doesn't like this」2022.7 release


で、NewJeansに通じるような、サブカル、いやむしろオルタナティブな味を出しているのが、タイの3人組のガールズ・ダンスポップ・バンド「VINI」。
ファンキーなディスコやハウスを元アイドルの女の子達がバンドでやっているその姿だけで相当ポイントが高いと思います。NewJeansはK-POPのカテゴリーとして放っておいてもこの日本で売れると思いますが、VINIはどうでしょう? 世界中でブレイクしてほしいな。ええ、推しますとも!


VINI - nudis ( Official Video )


VINI - The Cage [ Official Live Session ]










7.dawgss:「INORI」2023.4 release
8.Spice rhythm:「SPICE RHYTHM」2021.7 release


和久井沙良のアルバム「Time Won't Stop」を聴いた時に『この強力なリズム隊は誰だ?』と衝撃を受けたのですが、それが森光奏太(Ba,Vo)と上原俊亮(Dr)による2人組ユニット『dawgss』。2人とも藤井風や竹内アンナのアルバムやライブツアーなどに参加していて演奏は既に耳にしていたのですが、「Time Won't Stop」での演奏のカッコ良さで彼らの存在を改めて意識したのですね。そんな彼らの最新アルバム「INORI」と、ユニット名変更前の名義『Spice rhythm』の「SPICE RHYTHM」を聴きました。
私らの世代(70~80年代のクロスオーバー~フュージョンを体験した世代)だと、バリバリに楽器が演奏できるミュージシャンが集まるとテクニックの応酬的なフィージョンサウンドを連想するんだけど、今の時代だとそうじゃないんだな。「SPICE RHYTHM」はファンクロック、一方の「INORI」はAOR~ソフトロックな趣で心地良く聴けるサウンド。でもリズム隊のグルーヴは骨太。そんな感じです。はっきり言って、とても好みです。森光奏太の声も良いですね。


dawgss - あいこ(Official Music Video)


Spice rhythm - MAJIC (Official Music Video)








9.STR4TA:「The Demus Dubs(EP)」2023.3 release
10.STR4TA:「STR4TASFEAR」2022.11 release


ジャイルス・ピーターソンIncognitoのブルーイがプロジェクトを立ち上げた。という話題を何処かで目にしていたのですが、そのまま内容を確認せずに気付いたらすっかり忘れていました。で、そのプロジェクト『STR4TA(ストラータ)』を漸く聴きました。今回は2ndアルバム「STR4TASFEAR」とその中から選曲されたリミックスEPです。
内容は、ソウル・ファンク・ラテン・ジャズが絶妙にクロスオーバーする、想像通りの「ジャイルス・ピーターソン × ブルーイ」なサウンドです。


STR4TA - The Demus Dubs (Full EP)


STR4TA - Lazy Days (feat. Emma-Jean Thackray)







11.Lucky Kilimanjaro:「Kimochy Season」2023.4 release


Lucky Kilimanjaroの4枚目となるフル・アルバム。
Lucky Kilimanjaroは毎年一枚アルバムをリリースしているけど、聴く度に感じるのはリリースを重ねる毎にダンスミュージックとしての精度、いや純度が上がっている事。多分みんなが「令和のSUPERCAR」とか「ネクスト・サカナクション」とか言うのだろうが、最早そんな冠も要らなくなったのではないだろうか。今作で強くそれを思いました。


Lucky Kilimanjaro「一筋差す」Official Music Video


Lucky Kilimanjaro「またね」Official Music Video







12.CRCK/LCKS:「総総(EP)」2023.4 release

CRCK/LCKSの約3年ぶりのEP。『総総』と書いて『ふさふさ』と読むんだよ。
小西遼・小田朋美・井上銘・越智俊介・石若駿という現在の日本の音楽シーンでなくてはならないアーティスト達が創り出す新しい世界は、オルタナティブを超えてアバンギャルドだな。緻密で繊細かつダイナミック。
やっぱ、この人達は凄いわ。


CRCK/LCKS(クラックラックス)5th EP『総総(ふさふさ)』Teaser






13.Everything But The Girl:「Fuse」2023.4 release


エヴリシング・バット・ザ・ガール(EBTG)の24年振りのニューアルバムです。これはもはや事件ですね。
EBTGはアルバム毎にサウンドテーマを変えて、ネオ・アコやボサノバから映画音楽、ジャズ、AORなど様々な表現を行ってきたのですが、私が最後に聴いたアルバムが96年の『Walking Wounded(哀しみ色の街)』なのですが、そこにはドラムンベースを前面に押し出したエレクトロなダンスミュージックが在りました。
トレイシー・ソーンとベン・ワットのそれぞれソロ活動や、ベン・ワットの病気や二人のプライベートなど、解散後の再始動はありえないだろうと思っていましたが、「子供達も成長して手が離れた(?)」ので二人での活動を再開したという噂も(要ファクトチェックw)。
24年という年の流れはトレイシー・ソーンの声質により深みを与え、エレクトロなソウルに乗せて心に染入ります。


Everything But The Girl - Nothing Left To Lose


Everything but the Girl - Run a Red Light (Live for 6 Music)






14.フィロソフィーのダンス:「シュークリーム・ファンク」2023.4 release


早くも新体制2枚目のシングルのリリースが決まりましたが、早速その表題曲が配信されています。
今作も軽快なファンクで攻めています。もう、とにかくMVが可愛いので、みんな観て!!!


フィロソフィーのダンス「シュークリーム・ファンク」MV