THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2022年7月の備忘録

戻り梅雨だなんだって言っているうちに、夏です。
新潟の夏と言えばフジロックです。結局、今年も行けませんでしたがね。
で、「新潟の梅雨はフジロックが終わらないと明けない」というので、今度こそ梅雨明けか?と思った矢先、大水害の新潟です。私が住んでいる所は大丈夫でしたが、県北地域では大変な状況です。
被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

では、7月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。



1.冨田ラボ:「7+」2022.06 release


冨田ラボ」の活動20周年を記念したニュー・アルバム。
美意識の上にしっかりと構築された揺るぎないスタイル。冨田恵一氏の作る世界は、本当に美しく優雅だなぁ。
今作も冨田仕様の打ち込みドラムだと思いますが、本当にドラムパートが気持ち良いです。素敵!


冨田ラボ - 煙たがられて feat. 細野晴臣(Official Video)


冨田ラボ「HOPE for US feat.磯野くん(YONA YONA WEEKENDERS)AAAMYYY(Tempalay)TENDRE,吉田沙良(モノンクル)Ryohu(KANDYTOWN)」






2.佐野元春 & THE COYOTE BAND:「今、何処」2022.07 release


「新作アルバム2タイトル連続リリース」の第2弾。
前作「ENTERTAINMENT!」のレヴューでも書いたが、デビュー以来変わらない『元春』のメッセージや音楽性に痺れる。


「クロエ」佐野元春 & ザ・コヨーテバンド






3.Monday満ちる:「ENSO」2022.07 release


久しぶりに聴くMonday満ちるの最新作。
アルバムタイトルの「ENSO」とは「円相」の事で、禅における書画のひとつで、図形の丸(円形)を一筆で描いたもの。悟りや真理、仏性、宇宙全体などを円形で象徴的に表現したものらしい。
聴いた感想を一言でいうと「優美」。



Ringo Oiwake


Monday Michiru Enso






4.上白石萌音:「name」2022.07 release


上白石萌音の3枚目のオリジナルアルバム。彼女の魅力が溢れる良質なポップスです。
上白石家は姉妹そろって『女優で歌手』ですが、妹の萌歌が「女優とシンガーの二足の草鞋」に対して、姉の萌音は「女優・上白石萌音、大いに歌う」というイメージ。あくまでもイメージ。
二人とも本当に素敵です。


上白石萌音「夕陽に溶け出して」Music Video






5.Friday Night Plans:「Come and Go(EP)」2022.07 release


Friday Night Plansの6枚目のEP。
「レコード音質」を軸にした連作EPの4作目となるが、ライブをイメージして制作したらしい。
エクスペリメンタルな趣のあるアンビエントなチルサウンド


Moving





6.Otis McDonald:「SUMMER」2022.07 release


サンフランシスコを拠点に活動するプロデューサー・マルチインストゥルメンタリスト「Otis McDonald」のSpringに続くSummer。
なるほど、今年は四半期毎にアルバムをリリースするという事業計画なのだな。


Otis McDonald «» Summer's Here






7.眉村ちあき:「マルコッパ達」2022.07 release


私が密かに応援している稀代の天才音楽家眉村ちあき』による初EP。
EとPには「偉すぎるパッション」という意味を込めているそうである。
何だか良く解らないが、「無理やり感」より「納得感」が先に来るのが眉村さんの凄いところ。


眉村ちあき 最新曲「マルコッパ」初披露 !( from CHIAKI MAYUMURA Tour “ima” at Zepp Haneda 220602 )






8.星野源:「喜劇 (feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham)(Single)」2022.06 release


アニメ「SPY×FAMILY」のエンディング曲を、DJ Jazzy JeffとKaidi Tathamがリミックス。
星野源がUKジャズ/ハウス/クロスオーバーのシーンの最重要人物(カイディ・テイタム)に出逢った事が、私にとって事件。推し同士が繋がる奇跡。
星野源には、今度はBIGYUKIとかのニューヨーク人脈も構築してほしい。


星野源 – 喜劇 (feat. DJ Jazzy Jeff & Kaidi Tatham) [Official Audio]






9.Nostalgic New Town:「Seaside Breeze(Single)」2022.07 release


新潟の県央地区、三条市にある金物など金属製品を製造・販売する有限会社マルダイが新プロジェクト「M.CREATE」を立ち上げ、その第一弾としてマルダイの現社員を架空のアーティスト『Nostalgic New Town』としてデビューさせるという素敵な企画。
「旅」をテーマに、佐渡在住の音楽プロデューサー「ムッシュレモン(佐藤望)」が楽曲を手掛けました。
ムッシュレモンのノーブルな雰囲気の漂うトラックにハマる、良い意味でニュートラルな印象の女性ボーカルが好い。婦人俱楽部といいNostalgic New Townといい、ムッシュレモンは本当に素敵な女性ボーカルを見つけますね。
あと、フェードアウトするギターソロも好き。


Seaside Breeze






10.Perfume:「PLASMA」2022.07 release


「Future Pop」以来、約4年ぶり9枚目のオリジナルアルバム。
テーマは「固体・液体・気体に次ぐ第4形態への移行」との事らしいが、曲順を含めて収録曲はこれで良かったのだろうか? いや、きっと良いのだろう。大勢のPerfumeファンが「素晴らしい!」「最高!」と諸手を挙げて賛同・賞賛し、歓喜している様が目に浮かぶので、それで良いのでしょう。

以下、個人的感想ですが、、。
Time Warpと再生はこのアルバムに必要だったのか? 特に「再生」には違和感を感じました。
『ゼンマイ』繋ぎでSpinning Worldの前に置きたかったのは分かるが、曲調があまりにも異質。入れるのなら、BPMを落とした極端なリミックスにするとか、やり方はあったはずだし、本来、中田氏はそれが出来る人。
まあ、サブスクでシャッフル再生するのが今の主流(?)の様ですから、曲順は既に意味が無いのかもしれません。ならば私は、「ポリゴンウェイヴ(Original Mix)」「Spinning World」「Flow」「Drive'n The Rain」「アンドロイド&」のみリピート再生で良いです、はい。
新曲は「Spinning World」のソリッド・ファンク感、「Drive'n The Rain」の中田流AOR感が佳かったです。


[Official Music Video] PerfumeSpinning World