THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2023年9月の備忘録

10月になりましたね。
爽涼の秋になったのでしょうか。朝夕はめっきりとしのぎやすくなってまいりましたが、いかがですか?
と言うか、今年度も第2四半期が終わったの? ああ。


では、2023年9月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。




1.KIRINJI:「Steppin' Out」2023.9 release


KIRINJIの通算16枚目のニューアルバム『Steppin' Out』は安定の堀込兄節でした。シンセの音使いやそれぞれの音の「間」が紛れも無くKIRINJIです。
それと、女性ボーカルのフィーチャリングも堀込兄の好みが出てますね。今回は韓国のインディーバンド『SE SO NEON』のファン・ソユンの歌声が素敵。流石です。


Runner's High


ほのめかし (feat. SE SO NEON)






2.THE CHEMICAL BROTHERS:「For That Beautiful Feeling」2023.9 release


化学兄弟の4年ぶり・10枚目となるスタジオ・アルバム。こちらも安定のケミカル節が炸裂しています。
ニューアルバム出るならフジロックに来てくれたらよかったのにな~。(来年2月に来日する模様)


The Chemical Brothers - Skipping Like A Stone ft. Beck






3.星野源:「LIGHTHOUSE(EP)」2023.9 release


Netflixで配信中の星野源若林正恭の2人によるトークバラエティー「LIGHTHOUSE」の5つのエンディング曲とテーマ曲を集めた最新EP。番組は観ていません(汗
私は常々、星野源は闇や毒を隠さずに曝け出しているところが良いな、と思っているのですが、このEPで改めてその思いを強くしました。


星野源灯台」| LIGHTHOUSE | Netflix Japan


星野源「仲間はずれ」| LIGHTHOUSE | Netflix Japan







4.Yussef Dayes:「Black Classical Music」2023.9 release


トム・ミッシュ界隈でお馴染みのサウスロンドン出身のジャズドラマー、ユセフ・デイズの初ソロアルバム。
トム・ミッシュとの共作「What Kinda Music」があまりにも良すぎて2020年のヘビロテだったのですが、あの心地良いグルーヴはここでも披露されています。ジャズ~ラテン~ヒップホップ~R&Bと、タイトル通り彼を構成する『黒人のクラシック音楽』を自身のグルーヴで紡ぎ出しています。盟友ロッコ・パラディーノ(Ba)とトム・ミッシュ(Gt,Vo)も参加。


Yussef Dayes - Black Classical Music ft. Venna & Charlie Stacey [OFFICIAL VIDEO]


Yussef Dayes feat. Tom Misch - Rust [Official Video]






5.House Of Waters:「On Becoming」2023.9 release


打弦楽器「ダルシマー」奏者のマックスZTと日本人ベーシストMoto Fukushimaによるインストルメンタルバンド「House Of Waters」のニューアルバム。確か、前作まではここにドラムのメンバーを入れた3人組だったと思うのですが、今回はサポートドラマーという形でアントニオ・サンチェスが参加している模様。
ダルシマーの音色はオリエンタルかつ古典的な印象があるで、箏などの和楽器と同様に音楽の方向性が狭まる気がするのですが、このバンドはそれを逆手にとって、どの時代のどの地域にも属さない、正にワールドミュージックをジャズのフォーマットに落とし込んでいる所が素晴らしいと思います。


House of Waters - 705 (Official Music Video)






6.Roosevelt:「Embrace」2023.9 release


ケルンのプロデューサー、DJ、シンガーソングライター『Marius Lauber』によるプロジェクト「Roosevelt」のニューアルバム。
前作同様にメランコリックなメロディを80年代を彷彿とさせるディスコに乗せて届けてくれます。


Roosevelt - Paralyzed (Official Video)






7.Lee Jin Ah:「Hearts of the City」2023.9 release


韓国のジャズピアニストにしてシンガーソングライターの「Lee Jin Ah(イ・ジンア:韓国語:이진아)」の、多分3枚目のアルバム。この人、前作で存在を知り、気に入って聴いていたのですが、あまり情報が無くてブラウザの翻訳機能を頼りに韓国語のサイトや韓国版のWikipediaを観ながら情報収集してました。
彼女のふんわりした歌唱が韓国語の音の感触と絶妙にマッチして気持ち良いんですよね。日本でももっと知られてほしいです。韓国にもいわゆるK-POP以外でも面白い音楽をやっている人達が沢山いるので。


[MV] Lee Jin Ah(이진아) _ Mystery Village (Hearts of the City(도시의 속마음) 1/2)


[MV] Lee Jin Ah(이진아) _ My Whole New World (Hearts of the City(도시의 속마음) 2/2)






8.CHAI:「CHAI」2023.9 release


お馴染み『ネオ・カワイイ』ガールズバンド「CHAI」の約2年振り通算4作目のフル・アルバム。アルバムタイトルに自身の名前を付けるくらいに気合いの入った全世界同時リリースアルバムとのこと。
CHAIは最近、色んな所でパラパラ動画上げてるなと思ったら、これだったのね。でもパラパラやっている割には音楽が意外とメローなディスコで、最早『ネオ・AOR』な印象でした。
CHAI可愛いよ。


CHAI - PARA PARA - Official Music Video






9.Perfume:「Moon(Single)」2023.9 release


日本を代表するエレガントな30代女子3人組。
中田と共に歩み続けて20年。楽曲的には、良くも悪くも中田に付き合わされた20年だったなぁ。
J-POPのフィールドで新鮮な違和感と痛快さを与えてきたその功績は大きいが、これからも、もっともっと大きな驚きを与えて欲しい。(「ラヴ・クラウド」がリード曲だったら良かったのにな~)


[Official Music Video] Perfume 「Moon」


「ラヴ・クラウド」- Perfume LIVE 2023 "CODE OF PERFUME" -






10.フィロソフィーのダンス:「One Summer Dream」2023.9 release


新体制初のEPをリリース。
収録楽曲は殆どが事前に配信済みなので、初聴きは「キュリアス・イン・ザ・モーニング」。これはメジャーデビュー時の候補曲だったそうで、3年ほど眠らせ(いや熟成させw)て漸く日の目を見たとの事。アレンジとトラックメイクはテレフォニズムでセンスのある音を聴かせてくれたSHOW氏。最近私が気に入っているDisclosureやRoosevelt辺りの、最新の音使いでありながら80年代な懐かしさを感じるディスコがとても好いです。
なお、初回生産限定盤は今年5月14日の「Brand New Dance TOUR ファイナル東京(The GARDEN HALL)」のライブDBと音源CD、それとビジュアル最強女子達のフォトブックが付いて来て、一家に一枚ですよ、お父さん。



フィロソフィーのダンス「キュリアス・イン・ザ・モーニング」MV