THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2022年8月の備忘録

9月になりましたね。

歳を取ると時間が経つのが早く感じられますが、近頃は加速度を増してきた感じがします。
別に生き急いでいるわけではないのですが、色んな事があっという間。


では、8月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。
出遅れは相変わらずです。



1.Snowk:「Haze(EP)」2022.07 release


SnowkによるNenashiや大和田慧など日本人シンガーを迎えたコラボレーションEP。
お馴染みの美しく透明感のある洒落たディープハウス。実に心地好く涼しい。


Snowk - I Can't Hide feat. Kei Owada 大和田慧





2.Michael Kaneko:「The Neighborhood」2022.06 release


フジロックの配信を観て、「おっ、この音好みだ!」とチェックしたMichael Kaneko
このアルバムは、ハナレグミ大橋トリオさかいゆう藤原さくら、Daichi Yamamotoなど多彩な「ご近所さん(Neighborhood)」を迎えたコラボレーション作品。
この人、声も良いけどギターも良いよね。あと、甘いモヒートと白のストラトも。


Michael Kaneko - RECIPE feat. ハナレグミ [Official Music Video]





3.Kroi:「telegraph」2022.07 release


同じくフジロックの配信を観て、「おっ、この音好みだ!」とチェックしたKroi。以前からSpotifyにお勧めされていたのですが、ようやく音源を聴きました。
この最新作の2ndアルバムですが、骨太ファンクネスな印象でした。やはり、彼等の雑多な見た目と合わせて、文字通り「黒い」ですね。


Kroi - Drippin' Desert [Official Video]





4.Kikagaku Moyo:「Kumoyo Island」2022.05 release


ふとしたきっかけで存在を知った「幾何学模様」ですが、現在のツアーが終わると無期限の活動休止に入るのですね。残念。
何とも形容し難いサイケデリックサウンドスケープオルタナティブの極致。最早痛快ですらあります。


Monaka


Kikagaku Moyo - Gomugomu (Official Music Video)






5.Tokimeki Records:「Sweet Escape (feat. ひかり)(EP)」2022.08 release

Tokimeki RecordsによるひかりをフィーチャリングしたEPがリリースされていました。
Tokimeki Recordsは80年代シティポップをそのままなぞるのではなく、今風な音で再構成しているのが良いですよね。
秋には初のオリジナルアルバムが出るらしい。


puzzle - Tokimeki Records feat. ひかり


Sweet Escape - Tokimeki Records feat. ひかり (Official Music Video)






6.9m88:「9m88 Radio」2022.08 release


台湾のネオソウル/ジャズシンガー「9m88(湯毓綺)」の3年振りとなる2ndアルバム。
様々なアーティストやプロデューサーとのコラボレーション作品。
洗練されたトラックもさることながら、この人の歌声が本当に素晴らしく、特に台湾語での歌唱が何とも美しい。


9m88 - Tell Me (Prod. by Mitsu the Beats)





7.Hablot Brown:「Hablot Brown」2022.08 release


「Hablot Brown (ハブロット・ブラウン)」とは、マサチューセッツ州出身の双子の兄弟Austin Brown(Key,B,G)とJohn Brown(Dr)、シンガポール育ちのLinus Lester-Hodges(Vo)による3ピースネオソウルバンド。
今回のこのアルバムがどういう位置づけなのかは良く分からないのですが、70~80年代のAORっぽさもある「ブルー・アイド・ソウル」な趣がツボです。


Wait For Me





8.DOMi & JD BECK:「NOT TiGHT」2022.07 release


おげんさんのサブスク堂で豊豊(松重豊)さんがおススメしていたDOMi & JD BECK
キーボードのDOMiは、フランス出身でパリのコンセルヴァトワール(国立高等音楽院)を卒業後、渡米してバークリー音楽大学に学んだ22歳。一方、ドラムのJD Beckアメリカはダラス出身の19歳で、小学生のころから地元のギグに出演していたという。
この二人、まだ若いのに卓越した演奏スキルと非凡な音楽センスが本当に素晴らしいです。特にJD BECKのドラミングは、18歳でジェフ・ベックのアルバム「Blow by Blow」に参加したリチャード・ベイリーのプレイを思い出す親爺達も多いと思います。

今回のファースト・アルバム『NOT TiGHT』はアンダーソン・パークのレーベル=エイプシットとブルーノートのダブルネームという形でリリースされており、アンダーソン・パーク、サンダーキャット、ハービー・ハンコックスヌープ・ドッグといった豪華ゲスト陣が参加と、何ともゴージャスなデビュー盤ですが、それだけのものを受け入れる下地が彼らに備わっているので、安心して聴いていられます。ある意味、ジャコ・パストリアスのデビュー盤と同じくらい豪華かつ歴史に残るものになるかもしれませんよ?
ルックスも可愛いし、マジ推せます! ぜひ聴いてみて!


DOMi & JD BECK - SMiLE (Official Video)


DOMi & JD BECK, Anderson .Paak - TAKE A CHANCE (Official)


DOMi & JD BECK - WHATUP (Live Performance | Vevo)





9.RYUTist:「うらぎりもの/しるし」2022.08 release


RYUTistの1年ぶりのニューシングルはとんでもない内容ですね。
『うらぎりもの』は、SMTK:没 a.k.a NGS、作曲・編曲:石若駿、演奏は石若駿率いるSMTKという、アバンギャルド変拍子ジャズ。
『しるし』は、パソコン音楽クラブが作詞・作曲・編曲を担当した、穏やかで爽やかな青春ソング。
全くの両端にあるような2曲だが、RYUTistってそのどちらにも何の違和感もなく馴染むのに、しっかりとした存在感を残しているのが好い。
只の素材にはならない、「何物にも染まらない白色」といった印象。


RYUTist - うらぎりもの 【Official Audio Movie】 作曲・編曲:石若駿、 作詞:没 a.k.a NGS、 演奏:SMTK


RYUTist - しるし 【Official Audio Movie】 作詞・作曲・編曲 パソコン音楽クラブ





10.フィロソフィーのダンス:「君は1000%」2022.08 release


ある年代には堪らなく懐かしい1986オメガトライブの「君は1000%」をフィロのスがカバー。
10月リリースの1st EP「Red Carnival」からの先行配信。
本当に申し訳ない。本家の「君は1000%」に何の思い入れも無いので、印象として懐メロ以外の何物でもない。しかしながら、SHOW氏によるアレンジが正に今風な音使いで、近頃のシティポップ・ブームに対する回答として非常に良い内容だと思いました。うん、Tokimeki Recordsと同じ感想ですね。
それと、歌唱に関しては4人の歌割はとても良いな、と思うのですが、何となく「佐藤まりあさんのソロ曲として聴いてみたい」とも感じました。彼女の真直ぐな歌唱と声質がカルロス・トシキを連想させたからかもしれませんね。


フィロソフィーのダンス「君は1000%」(Official Teaser)