寒さが厳しい季節ですが、いかがお過ごしですか?
私といえば、とりあえず休日は家でじっとしています。
何時になったらコロナ禍が明ける?
では、1月のメモです。
気になった音源は以下の通りです。
相変わらずの周回遅れです。
1.CALM:「before - いままでのむこうがわ -」2021.12 release
CALMの3年半ぶりとなるニューアルバム。
リモートセッションによりレコーディングされた、優しくて深い「お馴染み」の音。
Beauty on Earth
2.寺田創一:「Asakusa Light」2021.12 release
寺田創一先生の、実に25年ぶりとなる本人名義のフル・アルバム。
エレガントな粒立ちと何処か懐かしい色合いの音は、1990年代当時のシンセやドラムマシンを使って作られたらしい。一音一音を丁寧に配置する『空間』の作り方。やはりこの人はハウス界の人間国宝だと思う。
今月のアナログ盤発注案件でした。
Double Spire
巨匠・神保彰が、AORな『SORA』と、叩きまくるインスト『アメアガリ』の2枚のアルバムを同時リリース。今回は『アメアガリ』を聴きました。
どうやら最近、ドランクビートと呼ばれる変則ビートを研究しているらしく、神保師匠によれば「デタラメになっているわけでなくて、ちゃんと法則性があるんですよね。2で割れる音符と3で割れる音符のズレをうまく利用することによって、カックンカックンとズレてずっこける感じが出る」との事。やっぱ、変態です、この人。
https://www.billboard-japan.com/special/detail/3427
ドラムも極めると『向こう側』へ到達するのね。
【神保彰(AKIRA JIMBO)】12/22発売 NEW ALBUM「SORA」「アメアガリ」試聴トレーラー
4.LAGHEADS:「What is "LAGHEADS" ?」2022.1 release
フィロソフィーのダンス「Dance with Me TOUR 2021」でバンドのグルーヴを引っ張るプレイが印象的だったベーシスト山本連。彼が参加する腕利き若手プレイヤーが集う「次世代リーダーズ」とも言うべきバンド『LAGHEADS』。メンバーは、小川翔(Gt)、山本連(Ba)、宮川純(Key)、伊吹文裕(Dr)の4人。彼らそれぞれの演奏は、色んなアーティストの色んな音源で既に耳にしている。
kiki vivi lily、HIMI、DinoJr. をゲストに迎えたファーストアルバムは、イイ感じで心地好いサウンドに仕上がっています。
Try (feat. kiki vivi lily)
5.TOMC:「Music for the Ninth Silence」2022.1 release
TOMCによる全曲『4分33秒』のアンビエントアルバム。
4分33秒という曲の長さはジョン・ケージの作品「4分33秒」が由来と思うが、ジョン・ケージの示した『静寂』に対する『環境音』としてのアンサーなのだろうか。
赤坂、渋谷、新宿など、東京の各所における4分33秒の間に漂うアンビエントなイメージ音です。
TOMC - Music for the Ninth Silence [Full Album]
6.藤井 風:「Kirari Remixes (Asia Edition)」2021.12 release
藤井風の2021年最大のヒットとなった『きらり』の、アジアにこだわったリミックス集。
藤井風とYaffleの他、Daul(韓国・ソウル)、FunkyMo(台湾・台北)、pxzvc(インドネシア・ジャカルタ)、Naken(インドネシア・ジャカルタ)、Knopha(中国・厦門)と、アジアの各都市からリミキサーが参加している。
Kirari (Kaze & Yaffle Just For Fun Remix)
Kirari (Naken Remix)
7.LHRHND:「LHRHND」2021.10 release
シンガー/ラッパーのPhoenix Troyとビートメイカー/プロデューサーのggoyleからなるユニット「LHRHND」の、昨年10月にリリースされたファーストアルバム。
Nenashi、maco marets、SUSHIBOYS、関口シンゴらが参加したメロウなヒップホップやR&B。
LHRHND, SUSHIBOYS - pocket full of gum (Lyric Video)
8.UNCHAIN:「Timeless Communications」2022.1 release
バンド結成25年を迎えるUNCHAINの、約7年ぶりのカバーアルバム。
邦楽・洋楽のカバーにセルフ・カバー楽曲を加えた全12曲。一聴してUNCHAINとわかる音使いとアレンジは流石だな。
UNCHAIN「キラーチューン」MUSIC VIDEO
9.TAIKING:「RAFT」2021.12 release
昨年の藤井風『HELP EVER ARENA TOUR』でのサポートプレイも印象深い、Suchmosのギタリスト「TAIKING」のファーストソロEP。
ギターは結構ガツンとしたプレイなのに、すっごくソフトで優しい歌声。
TAIKING「Easy」Filmed by Friends
10.quickly, quickly:「The Long and Short of It」2021.8 release
オレゴン州ポートランドを拠点とする弱冠20歳の奇才、Graham Jonsonによるソロ・プロジェクト。
2017年に「quickly, quickly」という名前で初めて登場した後、SoundCloudやYouTubeなどに投稿しながら活動してきたZ世代の神童との事。
昨年の8月にリリースされた音源ですが、いや、正直このセンスとクオリティには驚かされた。
こちらも今月のアナログ盤発注案件です。
quickly, quickly - Phases (feat. Sharrif Simmons)
quickly, quickly – Everything is Different (To Me) (Official Video)