THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2021年9月の備忘録

9月も終わりました。
暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、『初夏?』って感じの10月上旬。
いかがお過ごしでしょうか。


では、9月のメモです。
今月気になった音源は以下の通りです。
相変わらず周回遅れ多めですね。



1.Rosie Frater-Taylor:「Bloom」2021.6 release

Rosie Frater-Taylor(ロージー・フレイター・テイラー)は、ロンドンを拠点に活動する女性ジャズギタリスト/ボーカリスト。まだ21歳と若いながらも、スキャットとシンクロしたギターソロやそのフレージングが渋すぎます。
ジャズとポップス・フォーク・ソウルを自由に往来するその音楽性から、『Joni Mitchell meets Pat Metheny or a female version of John Mayer.』と評されている模様。
先ず以て声が良いね。今後注目したい。


Better Days (Rosie Frater-Taylor) | RAM Big Band




2.Meaningful Stone:「A Call from My Dream」2020.6 release
3.Meaningful Stone:「COBALT」2021.9 release

김뜻돌 (Meaningful Stone) / Kim Tteutdol (キム・トゥットル)は、"Korean Music Awards 2021"で新人賞を受賞した注目株。
韓国と言うと北米受けするメインストリームなサウンドK-POPに目が行きがちだけど、インディーポップやポストロックも結構良いんですよね。人材豊富。


김뜻돌 (meaningful stone) - 꿈에서 걸려온 전화 (A Call from my Dream) / Official Music Video


김뜻돌- 비 오는 거리에서 춤을 추자 (Official Video) Dancing in the Rain






4.んoon:「Jargon」2021.8 release

ハープをフィーチャーした独自のサウンドと心地好いグルーヴを奏でるバンド「んoon(ふ~ん)」の3枚目のEP。
このバンド、サウンドは言わずもがな、メディア・アーティストの谷口暁彦が手掛ける何とも言えない3DCGによるMVの独特な世界観も良い。最近、3Dのクオリティがさらに上がった感がして、それもw


んoon - Lobby feat. valknee





5.NTsKi:「Orca」2021.8 release

NTsKiは「エヌ・ティー・エス・ケー・アイ」と読みます。そのままです。
京都を拠点に活動するアーティスト/ミュージシャンですが、素性はよくわかりません。
独特な空気感と浮遊感の漂うエレクトロニカオルタナティブです。


NTsKi - On Divination in Sleep feat. Dove





6.Jordan Rakei:「What We Call Life」2021.9 release

ジョーダン・ラカイの3枚目となるアルバム。
この人、本当に歌が良いのですが、マルチプレイヤーでもありプロデューサーでもあり、音作りのセンスが抜群なんですよね。


Jordan Rakei - 'Family' (Official Audio)





7.Makoto:「What You Need」2021.9 release

Makotoの新作音源は老舗のHospital Recordから。この人のソウルフルなドラムンは、何時聴いても好いですね。
アルバム「Souled Out」を一時期ヘビロテしまくったことがあるのですが、自分がハマった「ツーリスト・トロフィー」や「グランツーリスモ」のBGMを担当していたこともあり、Makoto氏の音楽は何気に触れる機会が多かったりする。


Makoto - What You Need (feat. Vonné) Official Video





8.sir Was:「Before The Morning Comes」2021.9 release

Joel Wästbergによるソロ・プロジェクト「sir Was」の最新音源。
表題曲は『FIFA 22』のBGMに使用されている模様。
ドリーミーなオルタナティブ・ポップ。


sir Was - Before The Morning Comes (Official Audio)





9.Seiho:「CAMP」2021.5 release

Sugar's Campaignの「Seiho(Seiho Hayakawa)」による最新音源。
ACO、ASOBOiSM、cero、KID FRESINO、鎮座DOPENESSなどが参加した、Amazon Musicによるプロデューサーにフォーカスした企画「PRODUCERS」シリーズの第一弾。マスタリングは砂原良徳が担当している。
全体的にカチッとハマった、ソリッドでクールなサウンド


Seiho - “CAMP” (Official Video) | PRODUCERS | Amazon Music





10.羊文学:「you love」2021.8 release

アニメ映画「岬のマヨイガ」の主題歌「マヨイガ」を含む全新曲の最新EP。
このバンドは3ピースのシンプルなギターサウンドと塩塚モエカの歌声の絶妙なバランスが良いのだが、蓮沼執太フィルを迎えた「マヨイガ」の別バージョンもなかなか秀逸でした。


羊文学「マヨイガOfficial Music Video





11.佐藤まりあ:「Decade」2021.9 release

佐藤まりあのアイドル活動10周年を記念し、彼女の『10年』を総括するソロ曲。
作曲:山崎あおい、編曲:鶴﨑輝一、作詞:山崎あおい佐藤まりあの共作。
佐藤まりあが好きなK-POPのエッセンスも感じられる四つ打ちダンスミュージック。





12.Perfume:「ポリゴンウェイヴ EP」2021.9 release

先行でデジタルリリースされた「ポリゴンウェイヴ」を聴いたとき、私が好きな「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」や「Twinkle Snow Powdery Snow」などの2006~07年頃のPerfumeの音に近くて、『ああ、俺が知っているPerfumeの音だ。お帰り。』と感じたものの、果たしてそのアプローチは30代になった今の彼女達に適したものなのか、疑問を抱いていた。
しかし、ようやくパッケージ版を手にした今、謎が解けた。1曲目に収録されている「ポリゴンウェイヴ(Original Mix)」だ。この『Original Mix』こそが中田ヤスタカがやりたかった事なのだと感じたからだ。このオリジナルの2:45辺りから始まる転調とドラマティックな展開こそが、今のPerfumeのエレガントな立ち姿を照らすスポットライト。私はこれを観たかったのです。何故これをそのままリードトラックとしなかったのだ? そこが今の陣営に感じる疑問点。

まあ、文句ばかり言ってても始まらないが、「ポリゴンウェイヴ(Remix)」「∞ループ」のエレガントなテックハウスが堪らなく良いし、「アンドロイド&」の疾走感あるれるテクノは「Spring of Life」のアンサーか。
ともあれ、「無限未来」以来、ようやく私の心が躍ったリリースで、本当にありがとうございます。


[Official Music Video] Perfume 「ポリゴンウェイヴ」