THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2020年7月の備忘録

新型コロナウイルス第2波の到来ですか?
ニューノーマルなんて言うけどさ、『我慢や不便が当たり前』になる事ではない。
新しいやり方で、新たな価値観を生み出す事が大切。
そんな思いで毎日を過ごしています。

さて、今月のメモです。


1.中山うり:「11」2020.06 release

中山うりの11枚目のフルアルバム。代表曲「マドロス横丁」の再録も収録。
彼女の歌は最近聴いていなかったのですが、Spotifyの選曲で久しぶりに再会しました。
彼女の歌声は、アコーディオンマンドリンバンジョーフィドルなど、温かみのあるアコースティック楽器の音色と絶妙にマッチして、ノスタルジックな唯一無二の世界観を作り上げている。
私にとって、大橋トリオ中山うりはそんな世界観の2代巨頭。


中山うり - 茶をすする /Uri Nakayama - Cha wo susuru  @中山うり



2.30/70:「Live at La Défense」2020.07 release

オーストラリアはメルボルンのニュージャズ・グループ『30/70』のライブアルバム。昨年パリで行われた「Fluid Motion」のアルバムツアーでのライブ音源を収録。心地良いグルーヴとライブ会場の空気感。ああ、早く実際のライブを体感したい。


Impermanence (Live at La Défense)



3.DERRICK HODGE:「Color Of Noize」 2020.06 release

ベーシストにしてプロデューサーのデリック・ホッジのサードアルバム。ロバート・グラスパーの関連なのか、Spotifyにお奨めされて初めて聴きました。
この辺の音楽は普段から好きで良く聴いているのですが、あまり深く掘っていないのでシーンの登場人物や相関も含めた状況は良く分かりません。ブルーノートからのリリースですが、これからのジャズのメインストリームになって行くんだろうな、と想う今日この頃。


Derrick Hodge - Not Right Now (Visualizer)



4.GoGo Penguin:「GoGo Penguin」2020.06 release

マンチェスターの新世代ジャズトリオ、ゴーゴー・ペンギンの自身の名前を冠したアルバム。こちらもブルーノートから。
メランコリックなニューエイジ・ミュージック風ですが、ベースとドラムのグルーヴ感が紛れもなくジャズ。


GoGo Penguin - Atomised (Live)



5.Louis Cole:「LIVE 2019」2020.07 release

奇才にして変態『ルイス・コール』の、2019年に行われたビッグバンド編成でのライブ音源。
ルイス・コールのドラムって、ジャストでビートに乗る心地良さですよね。格闘ゲームでコマンド入力がタイミング良く入って連続コンボが決まった時の爽快感と言うか。この「ジャストで入る爽快感」はYMO期の高橋幸宏に通じるね。
それと、ビッグバンドでのブラスパートの編曲を聴くと、やっぱこの人は天才なんだなと感じる。本当に素晴らしい。
多分、ルイス・コール、ジェイコブ・コリアー、中村佳穂の3人は何年か後、この世界を救う事になる。(俺予言w)


Louis Cole Live 2019



6.Sam Wilkes:「Live on The Green」2019.11 release

ルイス・コールのバンドでめっちゃ『顔で』ベースを弾く男サム・ウィルクス。ノリノリでファンキーかつタイトなベースを弾きまくる彼の本来の姿が、このソロ活動。そう、エクスペリメンタルでクールなジャズを追及しているのです。まさにギャップ萌え。


Today



7.sikisi:「from kasiwa」2020.03 release

ふとSpotifyにお奨めされ、何気なく聴いていたら、知らぬ間に聴き入っていました。
素性がよくわからないのですが、sikisiとは鈴木慎之助氏のソロプロジェクト。
1曲目の「ニセコ」のサビの歌詞『ニセコにて僕は、何もしない今日も、知らない国の僻地で踊ろう、溺れそう空気の中で』にやられました。音の質感も好みです。




8.シロクロミーアキャット:「SURROUND」2020.07 release

シロクロミーアキャットのセカンドミニアルバム。
前作のシンプルな打ち込みサウンドから、今作は緻密に構成されたサウンドに仕上がっていますね。
最近の流行りなのか2~3分台と短めの曲でコンパクトにまとめた様ですが、もう少しじっくり聴いていたい。
関口シンゴとmabanuaというOvallの2名が参加していますが、それぞれのカラーが出ていて、良い感じでした。


TEARS



9.RYUTist:「ファルセット」2020.07 release

言うまでもなくRYUTistは地元新潟のアイドルですが、あまり音源を追っていなかったんですよね。でも、江口寿史がジャケットイラストを描いたりと、negicco同様に業界筋から愛されている存在なんだなぁ、と認識はしていました。
今作は、蓮沼執太、Kan Sano、パソコン音楽クラブと私好みの作家が参加しているという情報は仕入れていたので、興味が湧き、遅ればせながら聴いてみたのですが、コレは何ですか! 歴史的名盤じゃないですか!
参加作家も弓木英梨乃ちゃんからikkubaru、さらに御大沖井礼二と新旧ポップス職人の揃い踏み感が凄い。
そして、全体を包み込む「平和な空気感」。特に最近の流れとは逆を行く6分51秒(!)の蓮沼執太フィル的超大作『ALIVE』が本当に素晴らしい。アイドル楽曲の金字塔として歴史に刻まれると思う。


RYUTist - ALIVE【Official Video】



10.奥津マリリ:「こころ盗んで」2020.07 release

生誕祭記念にリリースされたマリリのソロ曲。作詞・作編曲はevening cinemaの原田夏樹氏。
この季節にピッタリな爽やかな四つ打ちポップス。