THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2019年10月の備忘録 その1

10月末。

この時期に観測史上最大級の台風や大雨で大規模な水害。
被災された皆様にお見舞い申し上げます。
「50年に1度の猛烈な○○」というフレーズも聞き飽きました。
「100年に一度」とか「1000年に一度」とか「人類史上最大級」とか出てきますかね?


今月のメモも相変わらずの周回遅れで恐縮です。


■今月のメモ


1.HERNAN CATTANEO:「BALANCE SUNSETSTRIP」

2019年8月リリース


私の憧れ「プログレッシヴハウス/テックハウスの貴公子」エルナン・カタネオの最新ミックス。
私が自宅にターンテーブルやミキサーなどDJセットを揃えて音源を漁り始めたのが2006年。その当時にハマっていたプログレやテックハウスのDJ達が2010年代に入ってEDMに移行してゆく中で、彼は頑なに自身のスタイルを守り続けた人だと思う。
ゆったりとしたBPMで繊細に音を紡ぎながら、渋く、あくまでも「渋く」上げて行くそのセンスが素晴らしい。



2.PRYDA:「PRYDA 15 VOL.1, 2, 3」

2019年6月~9月リリース

ストックホルム出身のDJ・プロデューサーEric Prydz。プログレッシヴハウス、テックハウス、テクノ、エレクトロと様々なフォーマットを繰り出しながらも、彼独特なテイストを提供し続けるエレクトロニック・ミュージックの巨匠。
彼のいわゆる大箱向けプログレッシヴハウス名義(?)『PRYDA』の15周年を記念した楽曲集がリリースされています。
前述のエルナン・カタネオ同様に、2006年当時からPRYDAの音源を蒐集してきた私にとって感慨深いものがあります。
キラキラして分りやすい輪郭を持った音のプログレッシヴハウスで、EDMの先駆けだったのではないかとも感じますが、曲調は至ってシンプルでドラマチックな転調もあまりなく、意外と渋いんですよね。EDMの派手さが苦手な私が、今日までずっとPRYDAを聴き続けられる理由は、その辺りだと思います。

Pryda - Exchange Finale (Original Mix)





3.RUFUS DU SOL:「SOLACE REMIXED」

2019年8月リリース

珍しくダンスミュージックが続きます。
昨年のコーチェラのステージが印象的だった、オーストラリアのエレクトロ・トリオ「RUFUS DU SOL」。
彼らが昨年発表したアルバム「SOLACE」のリミックス集です。
EDMに全く興味が湧かないので、EDMシーンがどのような状況なのか分りませんが、Audiofly、Adam Port、Edu Imbernon、Hot Since 82、Justine Martin、Made In Paris、Will ClarkeなどのDJ/プロデューサーが手がけるこのリミックスは、EDM以降の「プログレッシヴハウス~テックハウス~テクノ」の流れを表しているのかなと思われます。好みです。

RUFUS DU SOL ●● Solace (Lastlings Remix) [Official Audio]




4.UNDERWORLD:「DRIFT Episode 4, Episode 5」

2019年8月~9月リリース

UNDERWORLDのプロジェクト「DRIFT」もエピソード5まで来ました。
近々このプロジェクトを纏めてアップデートしたニューアルバムが発表されるようです。
最近あまり動向を追えていないのですが、ニューアルバムが出たら「DRIFT」シリーズをもう一度聴き直して見ようかと思います。

Underworld & O [Phase] - Give Me The Room (#DRIFT Ep.5 Pt.5)





5.SHINICHIRO YOKOTA:「I KNOW YOU LIKE IT」

2019年9月リリース

ジャパニーズハウス創世記のレジェンドプロデューサー横田信一郎による3年ぶりのフルアルバム。
盟友寺田創一が参加した『Tokyo 018』やYMOカバー『Shimoon』など、心地良く落ち着くサウンド
正に「ザ・ハウス」といった趣。

Shinichiro Yokota - Time Traveling




6.mabanua:「Blurred」

2018年8月リリース

完全な周回遅れになってますが、毎度のこと。
mabanuaさんの歌声に惹かれて昨年リリースされた音源を聴いてみました。
ブラック・ミュージックを自身のフィルターを通して作り出した心地良いグルーヴとファルセット。

mabanua - Blurred [Official Music Video]




7.土岐麻子:「PASSION BLUE」

2019年10月リリース

いわゆるシティポップ・リバイバルと呼ばれる流れがあるようですが、その様なムーブメントとは全く関係無いところでマイペースに音楽を楽しんでいる人が土岐さん。
この人の存在自体がシティポップ。

土岐麻子 / 「美しい顔」Music Video



8.おかもとえみ:「gappy」

2019年10月リリース

THEラブ人間で、現在はフレンズなどでもバンド活動しているシンガーソングライター「おかもとえみ」のソロ活動最新作。
mabanua、Kan Sanoなど多彩なアーティストがトラックを手掛けるが、統一感のある肌触りで心地よい独特な空気が漂う。
癖になる声。

おかもとえみ/『待つ人』Music Video



9.東郷清丸:「Q曲」

2019年5月リリース

何というか、ズルいなあ。つかみどころが無いゆるーい感じで、ふんわり軽ーくやっているんだけど、その裏で凄く緻密に丁寧にこなしていて、でもそれを微塵も感じさせない。
やっぱ活版印刷職人なんだろうな。異能の人。

東郷清丸 (Togo kiyomaru) - L&V (MusicVideo)



10.OGRE YOU ASSHOLE:「新しい人」

2019年9月リリース

この人達、初めて出逢ったのですが、結構歴史があるんですね。
何とも不思議な世界観。まさにオルタナティブ

OGRE YOU ASSHOLE - さわれないのに | me and your shadow (Official Music Video)


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