THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2019年4月の備忘録 その1

平成最後の投稿です。


■ライブ観覧

1.フィロソフィーのダンス:「Bandwagon vol.1」

4月23日:渋谷CLUB QUATTRO

久しぶりにライブで東京遠征です。

2度目のフィロのスの現場でしたが、前回の新潟でのワンマン時は4人の姿が全く拝めなかったのですが、今回は前から5列目くらいのステージ右手側の位置を確保できました。背がそんなに高くないので前の兄ちゃんの頭越しでしたが、なんとか4人の姿を見ることが出来ました。
ステージ右手なので、メンバーの立ち位置は佐藤まりあさんですね。「世の中にはこんなに可愛らしい女性が居るのか?」って位のミラクルアイドル感満載のそのお姿を、しっかりと目に焼き付けさせていただきました。

ただ、必然的にPAのスピーカーの直ぐ傍という場所なので、音響的にバランスの良い場所ではありませんでしたが、それ以上に油布郁(Dr)・武宮優馬(Ba)・宮野弦士(Gt/Key)のトリオ編成による生演奏にシーケンスを被せるというフィジカルなグルーヴが心地良く、”踊れる、いや踊らずには居られない”ライブでした。
それと、生演奏ならではの仕掛け、たとえばイントロが全く変わっていて新曲かと思うくらいにアレンジされた「イッツ・マイ・ターン」やメンバーの着替えタイムにおけるバンドのインタールード、もちろんフィロのス4人の会場全方位への気配りの効いたレスなど、ファンサーヴィスも満載。フィロのスの4人+バンド3人の半端ない熱量に圧倒された、あっという間の2時間でした。

さて、基本箱推しなので終演後は囲みチェキをと思ったのですが、今回の会場は囲みは抽選でした。当然籤運の悪い私は抽選にもれましたが、サイン入りエクセルシオール写真集をゲット。そして、今回はヒューリスティック・シティのハルちゃん配色なadidas Originalsトラックトップを着て行ったので、日向ハルさんと2ショットを。メンバー全員と会場が熱望した「Bandwagon vol.2」実現の際には「是非新潟に来てね」とお願いしました。

しかし、楽しい時間は、あっという間に過ぎるね。


■今月の音源

今回も相変わらず周回遅れなラインナップです。
初めて出会った人達ばかりだな。でも、それが楽しい。

1.mouse on the keys:「tres」

ポストロック・エクスペリメンタルジャズなバンドmouse on the keysの2018年にリリースされたアルバム。
多分、wonkやCHONの再生履歴からSpotifyがお薦めしてくれたのだと思うのですが、CHONのギター奏者Mario Camarenaを起用した楽曲もあり、直ぐにハマってしまいました。
こういうシンプルながら奥行きのあるサウンドが好みです。特にミニマルさの中にもグルーヴが際立つ川崎昭のドラムが良いですね。

mouse on the keys - "Clarity" (feat. M'ANAM)


2.Tash Sultana:「Flow State」

オーストラリア・メルボルン出身のシンガーソングライターでマルチ・インストゥルメンタリストな23歳の2018年にリリースされたアルバム。
独特な世界観というか空気を持っているし、声質も素敵で、シンガーとしても良いですね。
どうやら今年のサマソニに出演するらしい。ライブ映像がYoutubeに公開されていますが、どんなライブパフォーマンスになるのでしょう。観てみたいです。

Tash Sultana 'Cigarettes' (Official Video)


3.Broods:「Don't Feed The Pop Monster」

ニュージランド出身の兄妹デュオの最新アルバム。エレクトロなインディー・ポップです。可愛らしい。
気分がちょっと落ちている時に聴くと、ふわっとした音の質感で、ちょっとだけ元に戻れそうな気がします。

BROODS - Hospitalized (Official Lyric Video)


4.Flor:「come out. you're hiding」

LA出身の4人組シンセポップ・バンドFlor。なんか80年代の薫りがするね。
これも前出のBroods同様、「ふわっ」としたい時に聴くと良いかもしれません。

flor: hold on [OFFICIAL VIDEO]


5.Snarky Puppy:「Immigrance」

アメリカのフュージョンバンドSnarky Puppyの最新作。来日していたんですね。
テイストはアカデミックでミクスチャーなニュージャズというか。おしゃれ感ゼロ。でもそれがいい。

Snarky Puppy - Xavi (Behind The Scenes)


6.Louis Cole:「Live Sesh and Xtra Songs」「Time」

星野源もライブの客入れBGMで使用しているルイス・コールの最新作。この人、面白いわ。ドラマーとしての腕も確かなマルチインストゥルメンタリストですが、何と言ってもアイディアが凄いな。
最初に「F it up」を聴いたときに、『なんだろうこのLo-Fiな音は』と不思議だったのですが、これ、Youtubeに公開されている「動画ありき」のトラックなんですね。
一軒家をそのままレコーディングスタジオ化し、ブラスセクションがダイニング(?)に押し込められて、それをマイク1本で録っているという。まさかiPhoneで動画と音を同時に録ってないよねw
しかし、動画の面白さを上回るブラスアンサンブルが良いですね。ソングライティングやアレンジの才能も素晴らしいと思います。
で、興味が湧いて、過去楽曲を色々とチェックしてみたのですが、どこかで聴き覚えのあるドリーミーなテイストがあるんですよね。調べているうちに、サンダーキャットの「Drunk」収録曲“Bus In These Streets”と“Jameel's Space Ride”がルイス・コールとの共作だったことを知りました。なるほど納得。
サンダーキャットとの付き合いも長いらしい。

F it up - Louis Cole (Live Sesh)

When You’re Ugly - Louis Cole


7.The Chemical Brothers:「No Geography」

楽しみにしていた科学兄弟の4年振りのアルバム。
最初に聴いて感じたのは「原点回帰」かな。でも決して古臭くはなくマンネリでもなく、彼等がブレ無くやって来たことが過去から今までに繋がっているということが良く分るアルバムですよ。一聴してケミカルと分るそのサウンドのオリジナリティは風格を感じさせます。
今回のアルバムは”ゆるふわギャング”がフィーチャーされていたり、アルバムリリースに合わせてフジロックに出演してくれたりと、親日家振りが伺えますね。
それと、私自身の音楽生活がCDなどのフィジカルなメディアから、サブスクを中心としたネット配信に移行してはいるものの、思い入れのあるアーティスト(推し)は『盤』が欲しいですよね。もちろん今作もアナログ盤を入手しました。『ターンテーブルにセットして針を落としてわざわざ聴く』ってのが良いのです。

The Chemical Brothers - Got To Keep On (Official Video)


8.RÜFÜS DU SOL:「SOLACE」

オーストラリア出身のエレクトロ・トリオ「ルーファス・デュ・ソル」の2018年リリースのアルバム。
今年のコーチェラの配信を観て気になったアーティストが何組かいるのですが、この3人のライブも良かったですね。
彼らは今のシーンではざっくりと『EDM』で括られてしまうと思うのですが、私が好きだった2007年くらいまでの『落ち着きのあるプログレッシブ・ハウス』な趣があり好感を持ちました。

RÜFÜS DU SOL ●● Underwater ●● Live at Electric Forest 2018


9.Khruangbin:「Con Todo El Mundo」

クルアンビンも今年のコーチェラ配信で気になったバンド。東南アジアや中近東のポップスをポストファンク・ポストロックな解釈で再構築した様な、不思議なテイスト。癖が強いがクセになる音楽。これ、コピーバンドやりたいと思いました。

Khruangbin - Cómo Te Quiero (Official Video)


10.ANDERSON .PAAK:「Ventura」

アンダーソン・パークの名前は以前から目にして、その苦労人なサクセスストーリーにも興味をひかれていたのですが、今年のコーチェラ配信で初めて楽曲を知りました。相変わらずの周回遅れでスイマセン。
70年代にタイムスリップしたかのような往年のSoul/R&B感。心地良いグルーヴは白昼夢。昼酒呑んでちょっと気分が良くなって、公園のベンチに座って木漏れ日の下でまどろんでいる感じ。

Anderson .Paak - King James (Official Audio)


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