THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

2019年3月の備忘録 その2

11.荒田 洸 :「Persona.」
この人も前述のTHE CHARM PARK同様にSpotifyにおすすめされ、歌声が気になって音源をチェックしてみました。
ゆったりとしたR&B/ソウルでチルアウト。休日の夕方に、西日が射す自宅のベランダで、缶ビールを開けて早めの晩酌開始みたいなw
ググってみるとWONKというジャズバンドでドラムをやっているという。いろいろと興味の対象が広がりました。

Hikaru Arata - Apartment (Official Music Video)


12. WONK :「Castor」「Pollux」「Sphere」「BINARY」「GEMINI:Flip Couture #1」
前述11の荒田 洸からの流れでWONKのリリース音源をチェック。R&B/ソウル~ニュージャズ。肩の力が抜けたチル感が堪らなく心地良いですね。けっこうクセになりそうな感じですね。小箱で飲みながらライブを観てみたいな。
で、なんとなく聴き覚えのある男性ボーカル長塚 健斗。そう、冨田ラボの「M-P-C “Mentality, Physicality, Computer"」に参加してました。

WONK - Gather Round feat. Matzuda Hiromu (Official Music Video)

WONK - Real Love feat. JUA & Shun Ishiwaka (Official Music Video)


13.新しい学校のリーダーズ :「マエナラワナイ」「若気ガイタル」
これまたSpotifyがおすすめしてくれました。名前はどこかで目にしていたのですが、今回初めて音源を聴きました。
私はエキセントリックなイメージで売っている(と思しき)女性アイドルはちょっと苦手なんですね。で、この子達もセーラー服に赤い腕章だし、自己紹介もあんな感じだし、エキセントリック系なんだろうなと。
でも音源を聴くと、なんすかコレ? ジャズ、ジャズだよジャズ。
それもそのはずで、H ZETT Mサウンドプロデュースしているのですね。なのでトラック全てがバンド形式(名越由貴夫(Gt.)、真船勝博(Ba.)、drm(Ba.)、柏倉隆史(Dr.)、門田“JAW”晃介(Sax.)、類家心平(Tp.)、さらにH ZETTRIOも参加)での収録で、フィジカル感満載な鬼気迫る演奏が素晴らしい。そして、そんな力強いトラックに載せて歌う凛とした彼女たちの歌声。特に、阿久悠の遺稿にH ZETT Mが曲を当ててH ZETTRIOが演奏した『狼の詩』に涙が出ました。昭和歌謡とパンクジャズの融合。斜め上を行っているのかと思わせて、実は『一周回って正攻法』な感じがする。まあ、結局、楽曲が好みだったらどんなアイドルでも良いんですよ(笑)。
なかなか良いものを聴かせてもらいました。どうも、ありがとうございました!

新しい学校のリーダーズ「最終人類」MUSIC VIDEO(YouTube ver.)

新しい学校のリーダーズ 「迷えば尊し」MUSIC VIDEO(Short Ver.)

新しい学校のリーダーズ×H ZETTRIO「狼の詩」MUSIC VIDEO(YouTube ver.)


14.AAAMYYY :「BODY」
こちらもSpotifyにおすすめされました。初めて聴きました。シンガーソングライター・トラックメーカーのAAAMYYY。良い感じに力の抜けた歌声とマットでソリッドなエレクトロニカ。なんかクセになりそう。注目したい。あ、Tempalayのメンバーなんですね。今度、そっちもチェックしますね。
しかし、Space Shower Musicも面白いアーティスト結構居ますね。

AAAMYYY "屍を越えてゆけ" (Official Music Video)


15.KIRINJI :「愛をあるだけ、すべて」
キリンジ」として兄弟ユニットの頃はよく聴いていたのですが、堀込弟のバンドとして表記が「KIRINJI」に変わってからは全くチェックしていませんでした。で、Spotifyにおすすめされたのを機に、今更ながら音源チェック。
よく練られた上質なアルバムです。なんか兄弟時代よりも、ポップスとしての精度が格段に向上していると言うか。堀込弟の色んなしがらみが無くなったことと、バンドとしての経験値が上がって来たからなのかな?

KIRINJI - 「AIの逃避行 feat. Charisma.com」 Full Size


16.Suchmos :「THE ANYMAL」
結構衝撃ですね、このアルバム。前作までの流れを期待していた人は肩透かしを食らったのではないでしょうか?
従来の80〜90年代のソウル/アシッドジャズから打って変わって、フォークロック・ブルースロック・サイケデリックロックなど、60〜70年代のロックを基調とした音に変化しています。今までの曲調はただの通過点であり、今作の音も決して最終地点ではないのでしょうが、今やりたい音が裸足で大地を踏締めている様な泥臭く力強いロックなのだろうと思います。実に正攻法のロックで、かなり攻めている印象を受けました。大して知識の無い60年代生まれとしての初聴の感想は『THE BANDになりたかった?』(誤認)

Suchmos 『THE ANYMAL』 Live in Church


17.フィロソフィーのダンス :「エクセルシオール
CDの発売は4月に延期されましたが、配信は当初の予定通り3月に行われたので、感想を記しておきます。
前作から比べてメンバーの歌唱スキルが格段に向上しているのが分ります。特に最近のリリース楽曲にはそれが顕著ですね。奥津さん日向さんともに表現力が増してきたこと、佐藤さんと十束さんの安定感が増してきたことに加え、十束さんに『低音域でのニュアンス表現』と、佐藤さんに『コーラスパートの絶妙な親和性』いう武器が加わったことがなによりですね。
収録曲もファンク/R&B/ソウル/アシッドジャズ/ニュージャックスイング/ハウスなど、ブラックミュージックのエッセンスを詰め込んだバラエティに富んだラインナップで、贅沢な内容です。特に中盤の『フリー・ユア・フェスタ』~『パレーシア』、そしてラストの『ヒューリスティック・シティ』~『ライブ・ライフ』~『ハッピー・エンディング』の流れが良いですね。初音源化曲では初めてハウスを取り入れた『フリー・ユア・フェスタ』と、サム&デイヴやオーティス・レディングなど往年のR&Bを髣髴とさせる『ハッピー・エンディング』が良かったです。
最後に、私の主な再生環境がiPhoneBluetoothFMトランスミッター~車載FMラジオという非常にしょぼいモノなので違いを実感することが難しいのですが、ひとつのパッケージに収めるためにリリース済みの楽曲のリマスタリングを行い、収録曲全体の粒立ちを揃えているのは非常に良い事だと思います。音へのこだわりは大事。

フィロソフィーのダンス、アルバム「エクセルシオールティーザー映像



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