６月の音源 - THE SOUND OF SECRET MINDS

空梅雨な新潟も、ようやく梅雨らしくなってきました。
皆さん元気にお過ごしですか？

と言うことで、６月のメモです。

CD:
「Never ever」：東京女子流（*1）
「Heroes + Misfits」：Kris Bowers（*2）
「Conviction」：Kendrick Scott Oracle（*3）

DL:
「NESSIE」：（Bass Works Recordings）（*4）
「John Digweed - Live In South Beach」：John Digweed （*5）

解説：
（*1）女子流ちゃんの新譜はカップリングなしの構成ながら、１曲目がリミックスという。それもRoyal Mirrorballの渋めな感じではなく、TJO & YUSUKEによる今流なEDM。なるほど、そうですか、、。

（*2）ジュリアード音楽院で学んだ新進気鋭のジャズピアニスト「クリス・バワーズ」の昨年発売されたメジャーデビュー盤。面白いわこの人。ジャズと親和性の高いヒップホップやR＆Bだけでなく、インディーロックのテイストさえも取り込む懐の深さ。もう、見るからに新世代。こういう人が次代を担ってゆくのだろうなあ。

（*3）こちらも新時代のシーンを担って行くであろうジャズドラマー「ケンドリック・スコット・オラクル」の2013年の作品。伝統的なモダンジャズのフォーマットを感じつつも、音の質感のクールさがミニマルなテクノやテックハウスに通じる？　

（*4）Sugiurumnが主催するテクノレーベル「BASS WORKS RECORDINGS」のコンピをBeatportで。ビッグフットの次はネッシー。EDM全盛の今、ストイックにテクノやテックハウスを突き詰める人種は最早「UMA」と同類と言うことなのです。ええ、ここまで来るとEDMに馴染めないテクノやハウスの頑固親父達の魂の叫びと言っても過言ではないでしょう。私には痛いほどその気持ちが判りますよ。
昔なじみのDJ KAI君も参加してますね。ずるいわ、カッコよいわあ。

（*5）ここにも居ますよ頑固親父がｗ。「俺のプログレッシブハウスをその辺のEDMと一緒にすんなや」とプログレッシブハウス界のレジェンド「ジョン・ディグウィード」が吼えています。そんな彼の『EDMではない』渋めのテクノ、プログレ、テックハウスのMIX集をBeatportで。

雑感：
最近、やっぱEDMですよね。まあ、本当に馴染めないんですが、ここまで世間に受け入れられていると言うことは時代が必要としていると言うことなので、私は今と言う時代が生んだ音楽だと思って受け止めています。ダンスミュージックとして必要だし、この時代に不可欠なんだと。

先日、フリージャズの巨人「オーネット・コールマン」が亡くなりましたね。従来のジャズの発想を覆したイノベーターとしてビバップの創始者「チャーリー・パーカー」と共に後のジャズ界に多大な影響を与えた人でしたが、その死に際して、某所で「結局ジャズは何十年と変わりは無かったな。ロックがあれほどまでに次から次へと新しいジャンルが生み出されていったのにな。」という発言を目にしましてね。ちょっとそれってどうなのって。

私はそんなに語れるほどジャズを聴いていないので、大した事は言えませんが、「ジャズの世界で本当にコールマン以降にイノベーターと呼べる人が現れなかったの？　誰も新しい音楽への可能性を見つけようとしなかったの？　そうじゃ無いでしょ。それを認めずに過去の巨人達の音源を何十年と経った今でも有難がって聞き続け、『新しいジャズ』に耳を傾けなかったあんたらリスナーに問題は無かったの？」と感じましてね。

そう感じた途端、やっぱダンスミュージック好きとしてEDMを認めざるを得ないなあと。ただ、ダンスミュージックは新しモノ好きがシーンを引っ張ってゆくので、ジャズとは消費のサイクルも違うんだけどね。

ま、今年はEDMに馴染む努力と新しいジャズの探索をテーマにしよう。
でもEDMに馴染むのは難しいなあ。「センセーション」行ってみるか？www.youtube.com