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THE SOUND OF SECRET MINDS

LSTDのブログです

「LEVEL3」

Music Perfume

ユニバーサル移籍後初の、待望のフルアルバムです。
一部では「GAMEを超える出来」とも言われるこのアルバム。数少ない「Perfume好き」なこのブログのお客様方はどのような感想を持たれましたか?


今ではアイドルがダンスミュージックをやっても「ほほう」って思うくらいで、特に驚きはありません。ももクロダブステップがTVを通じてお茶の間に届く時代ですからね。そういう意味では今回のアルバムは『GAME』で感じた類の「新鮮な驚き」は少ないかもしれません。ただ、それは贅沢な悩みで、シーンが追いついてきた事の証ですからね。
だから、今回のアルバムはそんなダンスミュージックのフォーマットがどうのなんてどうでも良くて、注目すべきはプログレッシブかつモダンでエレガントな音の質感やコード使いであり、まるでそれが彼女達のアイデンティティであるかのように核となっているという点ではないかと。
ただ、そうは言っても前作よりもかなりフロアに寄った楽曲のテイストは、ロキノン系リスナーを突き放すような痛快さがあって非常に良いです(笑)。


[Tracklist]
1. Enter the Sphere
2. Spring of Life (Album-mix)
3. Magic of Love (Album-mix)
4. Clockwork
5. 1mm
6. 未来のミュージアム
7. Party Maker
8. ふりかえるといるよ
9. ポイント
10. だいじょばない
11. Handy Man
12. Sleeping Beauty
13. Spending all my time (Album-mix)
14. Dream Land


Perfume NEW ALBUM 「LEVEL3」 (Teaser)


Perfume「1mm」(short ver.)


1.グローバルサイトのBGM。ようやくフルで聴けた。ライブのオープニングですね。
2.もうね、リリース時にさんざん言った「あのリフだけループしてくれ」が叶ったアルバムMIX。一部くどいけどねw。
3.キックを強調して四つ打ち感を増したMIX。
4.コード使いやベースの音。この曲面白い。
5.ミディアムテンポな四つ打ち。さあ、ライブではどう対処するロキノン系ファンクラブ会員?
6.こうして並べられると、この曲はインタールードですな。
7.お着替え曲(1曲目)。これ、括り的にはEDMなのかなあ。この曲を聴いた途端、トランスやハードハウス・ハードミニマルとかで盛り上がっていた2000年前後の地方都市の場末の小箱を思い出しました。懐かしいなあ。
8.素晴らしいです。コード進行だけで御飯3杯イケます。フォーマットはレゲエというよりダブとかジャングルでベースミュージックの味わい。Perfumeがここまで来た事をとても嬉しく思います。俺的に今年のベストはこれですね。ライブではファンクラブ会員の皆さんが地蔵になるのは目に見えているのですが、重低音をがんがん効かせてドームを震わせて下さい。期待してます。
9.8の後がドラムンなので、ブレイクビーツ好きには堪らないですね。
10.7からの流れでこの曲を聴くと、なんかとっても軽いですね。
11.逆にこの曲は7からの流れで聴くと、先進性が際立っていて面白いです。
12.お着替え曲(2曲目)。トライバルなハウスで『Butterfly』へのアンサーですかね。
13.ようやくEDMらしくなったMIX。
14.この曲も今のPerfumeならではのプログレッシヴなハウスで好印象。



こうして通して聴いてみると、これは紛れも無くフロアに寄ったダンスミュージックアルバムです。
PerfumeはGAME以降、寄り道とか回り道とかはありましたが、アイドルがダンスミュージックをやる事が当たり前であるようなシーンを作ってくれました。正に先駆者です。しかし、彼女達がダンスミュージックラバーを増やしてくれたわけではありません。
アルバム「GAME」がリリースされた当時は、普段はアイドルソングを聴かない一般のダンスミュージック好きをも取り込んで素晴らしい盛り上がりを見せてくれました。あれから5年。ライブの会場を埋め尽くすのはロキノン系J-POPリスナーばかりで、縦ノリをせずに腰を入れて横に揺れるダンス好きはすっかり少数派になってしまいました。
今回のアルバムを聴いて感じたことは、先駆者としての役割を果たした彼女達に、今度はエバンジェリストとしてダンスミュージックを広めて欲しいという思いです。さらに、GAMEで盛り上がっていながらこの3~4年で離れていってしまったダンスミュージックラバーをもう一度呼び戻して欲しいという願い。
そのためにはJ-POPやアイドルイベントのフロアだけではなく、ハウスでもテクノでもEDMでも「そっち側」のフロアでも掛けてもらえるようにプロモーションをしていただきたいですね。(*1)
秋葉原のクラブだけではなく、毎晩ロンドンやベルリンやイビサのどこかのクラブでPerfumeの楽曲が掛かっている状況になってこそ、初めて「ダンスミュージックをやるアイドル」としてグローバル化が成功したと言えるのではないでしょうか。



それにしても、VOGUE JAPAN見ました? ロキノン御用達アイドルではなく、VOGUEに愛されるアイドルになって欲しいなあ。

http://www.vogue.co.jp/tiffany/


注釈:
(*1)もはや「言い飽きた感」がありますが、ようするにアナログ盤を切ったりリミックスアルバムを出せと言っています。ええ、そう言うことですw